NY現地リポートvol,2 国連でのサイドイベント

2019.10.12

国連でのサイドイベント

現地時間10日のお昼に国連内でサイドイベントを行いました。第一委員会の開会がこの日にずれ込んだにもかかわらず、30名弱の参加がありました。
最初に今回サポートを引き受けてくれたオーストリアのヤン・キッカート大使がこの会の開催に先立ち、私たちを歓迎していることや、オーストリアとしても核兵器禁止条約が発行され、きちんと運用されるように全力を尽くしていきたいなど、暖かくも力強いメッセージがありました。
藤森さんは証言の冒頭で「ハロー!」とにこやかに挨拶をし、場の雰囲気も和んだところでお話が始まりました。15分という短い証言の中に、あの日原爆によってどんなことがあったのかを想像しできるように話し、現在、世界はどのような状況なのかを詳しく伝えました。
来てくれた人々中には被爆者の証言を聞くのが初めての人もたくさんおり、みなさん真剣に耳を傾けていました。
鈴木からは若者からのメッセージとして、この署名活動の意義についての説明や、核廃絶に対する思いを訴えました。先月、気候変動サミットでグレタさんがしきりに言っていた「How dere you」(よくそんなことが言えますね)という言葉を引用し、核廃絶においても被爆者方が命を削って活動をしているのに「核兵器は必要だ」なんて言えるわけがないと話しました。
創価学会の河合公明さんからは、署名活動の進んできた道のりや、現実的に解決しなければならない課題などを説明して頂きました。
フロアからの質疑応答では、「なぜ日本人は原爆を知らない人が多いのか?」という問いがあげられました。アメリカ人は原爆を知らない人はほとんどいません。なぜなら原爆によってたくさんのアメリカ兵士が戦地に行かずにすみ、助かったからです。なので、「よい兵器」という認識があります。しかし、原爆を落とされた側の日本人は「そもそも知らない」という人が多いという指摘がありました。教育的観点から見直す必要があります。
また、今回ニューヨークからピースボートに乗船予定の女優の東ちづるさんがこのイベントに参加してくださいました。彼女からは、「いつまでご高齢の被爆者に話をさせるのか」という問いが投げかけられました。2年前にも国連のサイドイベントに参加し、被爆者の方の話を聞き、その後ICANがノーベル平和賞を受賞します。この受賞により、世界は良い方向へ行くと思っていましたが、今日ここでまた藤森さんが証言活動をされていることに、やるせなさを感じていました。
最後にキッカート大使からは、2年前に藤森さんが初めて署名を手渡した当時のアルジェリア議長がいるが、アルジェリアはまだ核兵器禁止条約に批准していないことをあげ、後押しをするつもりだと述べ、同時に日本にも手紙を書き、リーダーシップを取るように働きかけると言ってくれました。最後に「核を廃絶しようしているわたしたちは家族だ」と暖かい言葉を送ってくれました。
イベントの終了後には藤森さんからキッカート大使に被団協のバッチが手渡され、それを藤森さん自らつけてあげていました。その後、渡された署名用紙に快くサインしてくださり、「僕の署名で1名増えたから、10,517,873に増えたね」と笑顔で話してくれました。
暖かいオーストリアのサポートのもと、決意を新たにさせられるような時間になりました。その後、藤森さんはたくさんのメディアの取材を受けていたので、それらが日本でも広まっていくことを期待しています。
▽時事通信
▽NHK

NEWS

私も署名しました

インスハート

ミュージシャン

安田菜津紀

フォトジャーナリスト

イメージなし

ジョディ・ウィリアムズ

地雷禁止国際キャンペーン 1997年ノーベル平和賞受賞者

いとうせいこう

クリエイター

四角大輔

作家、プロデューサー、冒険家

イメージなし

仲代達矢

俳優

イメージなし

瀬戸内寂聴

作家、僧侶