⦅HIBAKUSHA2020~被爆75年へ向けて~⦆第五弾:ナガサキ・ユースから見るNPT

2020.01.23

みなさんこんにちは。

事務局スタッフの鈴木です。

 

インタビュー企画の第5弾は第7期ナガサキ・ユースの矢野大輝さんです。

ナガサキ・ユース代表団 (Nagasaki Youth Delegation) は、長崎県・長崎市・長崎大学の3者で構成された核兵器廃絶長崎連絡協議会 (PCU-Nagasaki Council) が主催する人材育成プロジェクトです。2013年から、核軍縮・不拡散問題に関する国際会議への参加とその事前事後の活動を通じて、次世代を担う長崎の若者が、最新の国際情勢を学ぶとともに、この分野で活躍する世界の人々と出会い、知識を行動に結びつける力を養うことを目指しています。

ナガサキ・ユースについて

 

 

―ナガサキ・ユースとしてニューヨークに行ったとき、2019年のNPT準備委員会(核兵器の不拡散に関する条約)でセッションの傍聴はしましたか?

 

会議を傍聴して、サイドイベントでプレゼンテーションをしました。歴代のナガサキ・ユースは多くがサイドイベントをやっています。

 

―今回はどんな内容のプレゼンテーションをしたんですか?

 

テーマが「人類みな被爆者という意識を継承する」というものです。被爆者に3つの定義づけをしました。1つ目が「長崎・広島で被爆された方々」。2つ目が「原発事故や核実験などで被害を受けた人々」。3つ目が「いま生きているわたしたちのこと」。なぜ「わたしたちか」というと、核兵器がある限り、使われる可能性がいつもあるからです。自分たちはいつも核の脅威にさらされているという意味でこの定義をしました。この定義をいろんな人に知ってもらって、そういう意識を次の世代に広げていきたいという思いでプレゼンをしました。僕はおばあちゃんが広島で被爆しているから1つ目の定義を担当しました。メンバーには福島出身で、原発事故で避難した人もいます。けっこう反響がありました。なかなか「人類みな被爆者」って言われても、「なんでみんななの?」って思われるけど、発表後は「そういことか」とわかってくれました。海外の人も多く参加してくれました。

 

―実際にNPTの雰囲気はどうでしたか?

 

国際会議ってすごいなと漠然と思いました。核軍縮ってはたから見るとすごい地味な感じです。各国が原稿を読んで、他の人が発言する、を繰り返していました。本当にこれで進んでいるの?と思うくらい議論のスピードが遅いです。でも勉強すればするほど議論の内容がわかってくるのでそれは楽しいなと思いました。今回は、会議の傍聴だけではなくて、国際機関で働いている日本人職員や、NPTに参加する各国政府代表話す時間がありました。会議の傍聴よりもそっちのほうが印象に残っています。

 

―一番印象的だった人はいますか?

 

アメリカ政府の軍縮担当です。「核兵器をなんで持っているんですか?」と質問すると「その質問をなんで僕たちだけに聞くの?中国もロシアも持っているよ」と回答しました。そういう受け答えが多かったんです。核兵器を持っていても広島長崎以降使われないし、だからこれからも使われない、というスタンスでした。強気の姿勢が印象的です。

 

―他の国の政府の人には会いましたか?

 

ニュージーランド政府はアメリカ政府とは真逆の対応でした。国や立場によって受け答えが本当に異なります。

 

 

―ナガサキ・ユースとしてはいつから活動しているんですか?

 

2018年の10月から2019年の8月末までです。今は平和についての出前授業やNPTでのプレゼンの報告をなどをしています。出前授業は小田原や北海道など全国各地で行う予定です。僕は神奈川県の藤沢市に行く予定です。藤沢が僕の育ったところなので。

 

―どうして長崎大学の工学部に入学したんですか?

 

長崎におばあちゃんが住んでいて、毎年夏に遊びに行くなど、長崎に縁があったのが大きな理由です。

 

―ナガサキ・ユースになろうと思ったきっかけはありますか?

 

最初から平和活動に興味があったわけではないんです。大学でいろんなことに挑戦したいなという思いがあって、その一つとしてユースもやってみたら楽しいかなと思って挑戦しました。ユースになるとちょっと他のところではできなさそうな経験もできると思ったので。

 

―ナガサキ・ユースのやりがいはどんなところだと思いますか?

 

ユース自体が人材育成プログラムにもなっています。核廃絶にむけてさまざまな活動をやるけど、ユースを通じて個人が成長していく場だと思っています。普段の生活だとなかなか会えない人に出会えたりしますし。そういうのを通して人が成長する場所です。もしかしたらそれが将来に生きるかもしれません。自分次第でどうにでも成長できる場所です。

 

ナガサキ・ユースは誰でもなることが出来るのが特徴です。その活動に1年生の頃から興味を持ち、実際にニューヨークまで行った矢野さんの経験は必ず将来に生かされていると思います。今後のどんな分野で活躍するのか楽しみです。

2020年4月に行われるNPT本会議にはナガサキ・ユース第8期生も派遣されるほか、ヒバクシャ国際署名連絡会からも3名の若者が派遣される予定です。若い世代の視点からみるNPT本会議とはどのようなものなのか、ぜひご注目ください。

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私も署名しました

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ミュージシャン

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仲代達矢

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インスハート

ミュージシャン

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俳優、Get in touch理事長

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マハトマ・ガンディの孫
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クリフトン・ダニエル

米国第33代大統領ハリー・S・トルーマン孫

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吉永小百合

俳優