新プロジェクト始動!

2019.08.01

被爆の実相を、世界に伝えたい

ヒバクシャ国際署名は、2016年4月にスタートしました。以来、2019年3月末日までに、およそ940万人分もの署名が集まりました。そこには海外からの署名も含まれていますが、大半は日本国内からの署名となっています。また、全市町村の6割を超える自治体首長からの署名をいただいています。

私たちは、「唯一の被爆国・日本」において被爆者の思いに賛同する方がこんなにも集まっていることに、希望を感じています。

一方で、海外からの署名に関しては運動をはじめた当初の予想していたより苦戦しています。その背景には、広島・長崎の原爆投下に対する受け止め方は、立場や国境により異なるという現実があります。たとえばアメリカでは、「原爆投下は世界大戦を終わらせるために必要だった」というストーリーが根強く残っています。また今日においても、アメリカやロシアをはじめとする大国は核兵器を保持し、開発を進めています。加えて、そうした大国に危機感をもつ国が、独自に、かつ国際的には違法に、核兵器の開発と保有を進めているのが現実です。

私たちは、この現実を変えたい。立場が違っても、国境を隔てていても、あの被害を、2度と繰り返してはいけない。それが被爆者の思いです。だからこそ私たちは、立場や国境の違いを超えて、被爆の実相を世界に伝えたいと考えています。

 

映像で、世界に被爆者の言葉を届けたい

私たちはこの度、海外在住のディレクター達と手を取りあい、被爆の実相を伝える映像を作成することにしました核兵器の問題に対する理解や考え方は、日本とその他の国では異なっている面があります。だからこそ、海外在住のクリエイターの力を借り、その感性を取り入れることによって、「被爆の実相や被爆者の声・思い」といった内容を盛り込んだ、世界に広がる映像コンテンツを制作したいのです。

現在、ヒバクシャ国際署名を海外で広げるためのツールは、①英語版の署名用紙、②それが掲載された英語版ウェブサイト、のみとなっています。広島・長崎に原爆が投下されたという事実を知らない人も多くいるなかで、これらの広報媒体しかないことから、海外での署名運動の展開は苦戦しているのが現状です。

こうしたなか、社会問題に関する意識を直感的に問うことのできるコンテンツとして、映像という手法は、私たちにとって重要であると確信しています。

 

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今回制作する映像について

私たちは、今回作成する映像を、「被爆体験とは何だったのか、核兵器とは何なのか」世界中の人びとが向き合うキッカケとなるものにしたいと考えています。人類未曾有の被害を経験した被爆者が、「後世の人びとが、私たちが過ごしたような生き地獄を体験しないように。私たちが生きているうちに、何としても、核兵器のない世界を実現したい」と、最期のメッセージを発信していることを伝えたいのです。

「被爆者の願い」のメッセージを効果的に世界に伝えるため、映像はSNSで拡散することを念頭に制作します。SNSの登場により、私たちが日常的に得る情報が飛躍的に大きくなっています。そのなかでもSNS内で表示できる2~3分の動画は、世界へ声を発信する際のインフラであり、その制作は、ヒバクシャ国際署名の世界的な認知に向けた必須コンテンツと言っても過言ではありません。

また作成された映像をもとに、どのように「ヒバクシャ国際署名」を広げるのか、国外でのSNS戦略(オンライン署名等)を含めたキャンペーンについても、あわせて海外の方々と相談するキッカケともしたいと考えています。映像コンテンツを活用しながら運動に関わるコアなメンバー・団体に働きかけを行い、署名に取り組む団体を増やすこともあわせて計画しています。

8月6日、そして8月9日の迫る今、そして「あの戦争」から70年を超えて新しい時代へと一歩を踏み出そうとしている今こそ、私たちは全世界に向けて、核兵器を本当になくすべきだという思いを、発信したいのです。

 

強力なパートナーたちについて

私たちは今回のプロジェクトを実行するにあたり、強力なパートナーたちを得ました。

たとえば、翻訳家であり、広島で長年、核兵器廃絶へむけた活動を継続しているスティーヴン・リーパーさん。彼は、自身がアメリカでヒバクシャ国際署名を広げるために活動した経験から、映像コンテンツの必要性を実感していると語っています。今回リーパーさんには、当企画の立案にあたり、コンセプトや、リソースパーソンの提案など、多方面で尽力いただいています。

 

以下、私たちのチームとプランをご紹介します。

■期間

撮影:2019年8月1-7日 / 編集: 2019年8-9月 / 公開目標:9月26日(核兵器廃絶国際デー)近辺

■場所

撮影地:広島 /  編集:ニューヨーク

■撮影チーム

Ø  映像出演:

ポール・ミラー(DJスプーキー)

ニューヨーク在住。DJ、マルチメディアアーティストとして多彩な才能を放ち、世界中の音楽ファンをの注目を集める。2018年にリリースしたアルバム「Phantom Dancehall」は米ビルボード・チャート、レゲエ部門で3位を記録。メタリカ、チャックD、オノヨーコなど著名アーティストとの共演多数。近年は気候変動について熱心に活動している。

レベッカ・アービー(PEAC Institute

PEAC institute 共同代表。日本で英語教師を勤めていた時期に広島を訪問、資料館を見学し衝撃を受ける。帰国後はヒロシマ・ナガサキをアメリカで伝える活動を行う。現在はPEAC instituteとして、ヒバクシャ国際署名の国連での署名提出の際、現地のコーディーネーターを勤めてくれている。

Ø  撮影・編集:

ジョージ・デ・バリオ(ニューヨーク在住 ディレクター)

Ø  企画責任:PEAC Institute / ヒバクシャ国際署名 広報チーム・グローバル展開チーム

Ø  広島現場責任者:スティーブン・リーパー

Ø  広島現地コーディネーター:林田光弘(ヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダー)、安彦えりか(ハチドリ舎)、住岡健太(平和文化村理事)、田中 美穂(カクワカ広島)

Ø  現地ゲスト随行:スティーブン・リーパー、住岡健太

 

広島での行動スケジュールはこちらから

 

ご支援のお願い

今回のプロジェクトを進めるにあたり、皆さんにご支援をお願いしたいです。今回、動画作成のための最低限の費用として50万円を目標に寄付を集めたいです。

いただいた寄付は以下の用途として使用します。

映像制作費は編集にかかる実費(フィルム等雑費、編集機材、編集スタジオ利用料等)

・アメリカからのゲストの滞在にかかる諸経費

海外での拡散に向けてより良い作品を作るためには、動画制作のための環境づくりが必須です。そのための費用が不足しています。

核兵器を禁止し廃絶する道はすぐ目の前まで来ています。実現に向けて、世界的な世論づくりが不可欠です。私たちに必要なのは、あなたの行動です。

皆さまの暖かいご支援を心より、心よりお待ちしております!

 

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NEWS

私も署名しました

安田菜津紀

フォトジャーナリスト

東ちづる

俳優、Get in touch理事長

サチャ・ヨレンティー

ボリビア国連大使

イメージなし

斉藤一美

文化放送アナウンサー

インスハート

ミュージシャン

イメージなし

吉永小百合

俳優

四角大輔

作家、プロデューサー、冒険家